新規の生徒

本日午後に遠隔レッスン。前にも書いた様に入会というシステムは無い。先ずは体験レッスンを受けてもらい、その生徒さんのレヴェルに合わせ、必要な事を伝えることから始める。体験レッスンは1時間きっちりでは収まらない。何しろ初めてお目にかかる方と、その方の求めているもの、やりたい事、教わりたい事が千差万別であるからだ。

遠隔の場合、最近ではZoomよりも、画面を簡易に移動する事ができるFace Timeでのレッスンの方が、携帯電話である為、持ち運びが便利で、こちらの鍵盤を即座に写したり、指の動きを指し示すのに自由な事が分かった。Zoom希望者ももちろんOKだが、なぜかFace Time の方が音質が良い。

気が付けば26年もの間教えてきたが、その間に一体何人の方を指導したかと思えば、気が遠くなる。ジャズ・ポップスと言っても、扱う楽器はヨーロッパで出来上がったものであり、記譜法もクラシックの基礎が分からないと、先に進むのは難しい。コードシンボルの読み方も、楽典の基礎が分かっていないと、ギターのタブ譜をなぞる事と同じ結果となり、応用が効かなくなる。そこで必要なのはスケールの知識だ。

Scaleは音楽用語以外に秤と言う意味で、つまり体重計や台所にある料理用の計量器と同義だ。そこから様々なスケールを学んで行けば、各自自分のイメージするハーモニーやサウンドを作曲、または弾く事ができる様になる。

音楽の三要素はメリディー。リズム、ハーモニーですが、先ず弾く場所が分からないとリズムを学ぶ事は難しい。当たり前のことながらスケールを譜面上縦に引く者がコードでありハーモニー、それを補うのがメロディーである。

メロディーにも大きく分けてだがコード的、スケール的アプローチがあり、中級者まではメロディーのLeap,つまり跳躍は鍵盤が水平で左右に広がっているので、なるべく滑らかなメロディーを弾けることから始める事が肝要で、ここが管楽器と違う所だ。管楽器は楽器の特性上、メロディーのLeapが容易であり、話は逸れるかも知れないが、ピアノという楽器は弦を間接的にハンマーで音を出す仕組みなので、グルーヴという意味では、ギター、ベースの様に直接弦に触れる楽器で表現しうるフィーリングをそのままピアノに移し替える事は難しい。それだからこそのフィンガートレイニングが必須となって来る。

またコードシンボル巣を正しく理解する為には、3種類の基本的マイナースケールとそのDiatonicを知らなければ、Cadenceを理解する事ができなかろう。

さて今日の生徒さんはどこから教えることとなるのだろう。

 

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