長い間音楽を聴くという習慣自体が無くなっていました。還暦前に、ただ身軽になりたい、という理由のみで、L P,CD,和室に溢れていた殆どの書籍、引き出しに入ってる3ヶ月以上触らない物、着ない服、その他もろもろ何の迷いもなく二束三文で売り払い、売れない物は東京都に回収してもらって、まあその後の気分さっぱりなことといったら。断捨離の方法なんか知らなくて良いのです。迷わず捨てる。以上。写真も全部捨てました。キザなようですが思い出は胸の中に。忘れてしまような出来事は忘れてしまう程度だったと思えばよろしい。

と言うことで何枚か所持していたSonny ClarkのCDも手元にないのですが、ご存知の通り今はYOUTUBEで聴くことができる。簡易ステレオセットも売っちゃったので、Macに小型のJBLスピーカーをBluetoothで繋げて聴こうと思っていたら、繋がらない。マックお客様センターに聞いても原因が分からず、JBLに問い合わせたら、MACとの相性が悪い時があるとの事。おいおい三角関係じゃないんだから機械に相性だへったくれだ言われる筋合いは無い、と少し腹を立てまして、繋がったり繋がらなかったりするとイライラするので繋げるのをやめ、Laptopからの音を小さめにして聴いています。私は機械に呪われている。

それでもやはりSony Clarkの良さは十分伝わる。変な教則本を勉強するより、これを聴き込んで丸々コピーした方がよっぽど良い。後はPaul Bleyを聴くなりフリージャズを聴くなりお好きにどうぞと言う気にさせられる。

しかしこの軽快で粋なピアニスとも31歳没で、原因は公表されているのであえて書きますがヘロインの過剰摂取って、まあねえ、別の意味で真似できないところが大ありだな。

タイムが良いとはこのピアニストのことを言うのだろう。この揺らぎがスイング感で、やっぱりシラフでは出せないのだろうか。悪い言い訳ですが、暑すぎて練習も作曲も手に付かず、自己啓発の本に書いてあることの正反対の午後を過ごしている訳ですが、そんな時にSonny Clarkが響くと、良いんだなあこれが。あーあ、一度で良いからナマでSonnyを聴きたかった。Max Roach , Gorge Duviverのトリオだったら完璧。

と言うわけで、どうしてか最近また少しずつ音楽を聴くようになった。関係ないけど身軽は楽ですよ。オレ本当に家具一つ持ってない。あ、机だけかな。