教則本の選び方

今は本当に幸せな時代で、様々な教則本、また、重要な訳されたTheotlryの本などが、ヤマハまで行かなくても、Amazonなどで手に入るようになった。良いことではあると思うが、手に取らずに買うたということは、その本のクセのようなものを知らずに買ってしまうという珍しい時代となった。私たちの頃は、内容にすこし違うと思う面があれば買わなかったものだ。またありがたみ効果というものもあり、何ヶ月も輸入版として手に入れたアメリカの本は辞書を片手に必死に読んだものだが、今となっては手付かずのものも数多く持っている。まったくの初心者が手にするような本は、まず譜面の読み方、記譜法から習った方が良いと思うが、これを独学でモノにするのは大変で、ソルフェージュ、聴音の基礎を誰かに学んだ方がいいでしょう。私もそういう生徒を受け付けますが、同時にすぐジャズを習えると思われると困ることがあります。つまりアルファベットを教えているのと同時に詩作をしたいというのと同じくらい無理があります。先ずは焦らず基礎から勉強してみてはどうでしょうか。音楽を学ぶことは西洋史を学ぶことに等しいので、歴史の好きな方には特に向いているのではないるでしょう。

本の選び方ですが、私はギタリストではないので、タブ譜を使っているものの良し悪しをここで論じることはできませんが、ピアノには向いていません。外国語を学ぶ事は暗記が半割ですが、それでもある法則を身につけると、急に表現の自由さが広がります。それには、両者の違いと似た点をゆっくりと説明する時間が必要です。タブ譜も使い方によっては便利ですが、やはりギターの教則本です。ギターはどう頑張ってもハーモニクスを抜かせば、コードの音は四つしかありません。

また翻訳本にとんでもない誤訳が含まれる本があった時期ありましたが、最近は音楽学校を出た人が訳してあるものが多く、安心して良いと思います。本当は生徒と一緒にヤマハにでも行き、本当にその人に合った本を探すことができる良い機会なのですが。教則本に関してはまた書きたいと思います。

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