ピアノを習うこと

ピアノを習うことは、後学年になっても有益だと思います。しかもそれがジャズピアノになると、クラシックの様にここはフォルテだあ、ピアノだい、と、あまりうるさい事はいいません。先生も急に激昂して、譜面に赤鉛筆でギラギラ変なマークをつけたりしませんし、お望みなら発表会をしても良いですが、先生は訳の分からないド派手な衣装を着て、生徒に無理やり花束を贈らせたり、妙な集合写真も映しません。

途中で暗譜を忘れた子供に引きつった顔で譜面を持って行く様なこともしません。止まったらそこでお辞儀をして舞台を離れればいいんです。もしその場にシューマンが聴いていても怒り狂う事はないでしょう。いつからピアノ教室は保育所の様になったのでしょうか。

私も何度か子供を教えたことがありますが母親の子供を見る目つきたるや異常です。少し音を外すと自分が失敗した様な表情になり、こちらでさえ、あとで子供を叱りつけるのがわかるくらいですが、それらの曲を作曲した人達の目的は、子供に神経症的恐れや毛嫌いを教えるために曲を作ったのでしょうか。不肖私はジャズの歴史と共にピアノを教えています。その方が生徒さんも楽しいからです。クラシックもその歴史や、曲のアナリーゼ、サブ・ドミナント、ドミナント、トニックがどう言う機能を持っているか教えるべきです。その方が確実に音楽そのものに興味が湧きます。18世期当たりの曲を極東で無理やり弾かされ、音楽が嫌いになったり、子供が神経症みたいになったりするのは何のためでしょうか。不思議ですね。本当にクラシックを教えるのならば、グレゴリオ聖歌から、その功罪、成り立ちから教えて当たり前でしょう。そしてクラシックという音楽が、どう自らの演奏する音楽のみに権威付けをしてきたか、そこを踏まえた上で、畳の上でモーツァルトでも何でも弾けば良い。自らの歴史をしったのちならば。

ああ、また生徒がにげだすようなことをかいてしまったか。誰か対等にジャンルを変えて音楽の話しをできるひとはいないのかなあ。

 

 

 

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