勧誘と芸術

>私は機械オンチでしたが、段々と手段が分かってきて、WEBの各内容を自分で変え、シンセサイザーの基礎を学ぶ事ができるようになりました。機械の操作中、急に機械の不具合に右往左往し、一晩中復旧作業する事も今は遠い昔です。。嬉しいことに昨今は、人が観て楽しいウェブサイトを作るために色々と試すこともできます。機械のエクスパートの方々からもアドバイスも受けられるようにもなりました。

ですが、ウェブサイト検索の上位に私のピアノ教室が掲載されるよう操作する会社からの電話が増えました。その勧誘の電話が何度も違うところからかかってくるのです。時の趨勢と言ってしまえばそれまでですが、どこも、必ず私のウェブサイトの検索結果が上がるのかと言うと、渋谷、新宿界隈にはいろいろな教室を含めて二十万件ほど存在し、必ずと言う事は保証できないが、月何万円か払えば、私のウェブサイトは上位に上がる「だろう」と言う説明をします。

そんな不確かなものに金をかけている暇はないしもともと資金もない。大体おしなべてそういう会社からの電話は、番号をどこで調べてくるのかわからないけれども、オペレーターの滑舌が悪い悪い。「かふしきかいしゃシーエスなんとかの中ふらともうしまふ。おでんはくつは今オーナー様でいらしゃいますか」「そうですが」「こちらかふしきかいしゃのシーエスなんだかともうしますけれとも、オーナー様のホームページに関して連絡をいたひました」
「新宿渋谷池袋にはこの手の教室が二十万件以上あり、検索したとき、上のほうにその教室の名前が載るのは大変だと言うことを言いたいんでしょ」
「ほーでございます。お客さま」
「どうでもいいけどCSって何の略ですか」
「ひょっとお待ち下さいお客さま」
アルバイトなのか正社員なのか私には知ったことではありませんが、だいたいこの手の会社の社員は自社の意味をよくわかっていません。
「おひゃくさま、cはコンピュータのCで、、、」「まぁそんな事は本当はどうでもいいの。私はいくら払えばGoogleの検索の1番上に行くんですか」「小社の新しいシステムで云々」通常私はこのさき、受話器から耳を離す。
「つまり御社に月々二万円払っても検索機能の上の方になるという保証はできないということですね。よくかかってきますよこういう電話」「それで、、」「御社の成功例をレポートにして私の家に送ってもらえますか」「それはあれがこうなってああなってこうなったんですよ。だからそれがこうならざるを得なくてこうなってああなったんですよ」
「つまりレポートは送れないと」
私はその時点で失礼の一言で大体の場合電話を切ります。思うのですがこういう会社こそ、こういう会社の検索を上位に挙げる会社が必要ではないかと私は切に思っています。なぜならそれらの会社自体、検索にひっかからないからです。
関東平野に1800万人近く住んでいるわけですから、何かのwebsiteより、このシステムを使い一儲けを目論む者の方が多いのではないでしょうか。実際、こういう会社こそ誰かの診断を仰いだ方が良いのではないかと私は思っております。検索にも直ぐにはひっかかりません。
関東平野に1800万程近く住んでいるわけですから、特に池袋、渋谷、新宿、品川あたりに何かを教える教室が密集する事は誰も止められません。しかし我々がしていること、上記の会社と違うところは、お金、つまり月謝と言っていいのでしょうか、を払って習うという事は、何かを身に付けたり、気付くことであって、検索会社が24時間ちゃんと動いているか気を揉むより、練習や理解できた事柄を認識できるのです。私達は24時間自分と付き合わざるをえませんが、検索結果が上位に行くかどうか等、24時間、それらの会社の動向に気を揉むことはできても、調べることは容易ではありません。また、だからといって生徒さんが来るとも限らないのです。このことが上記のような会社と我々の違うところだと思います。20万件の芸術系のことを教える教室が繁盛し、日本人の民度が底上げされる事を切に願ってやみません。

 

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