ポーランド人トランペッターとツアー続報

新しいCD,ポーランドのレーベル、For Tuneから6月15日以降発売。ワルシャワ録音です。

http://store.for-tune.pl/home

人間は存在自体が何処か間が抜けており、産業革命時、いたいけな子供に極悪な労働環境を強い、一部の金持ちが儲かっていたのですが、現代とて、着ているもの、見た目の小ぎれいさを抜かせば、大して経済の本質は変わっていないでしょう。おカネを持っている人がその富を増やせる仕組みは一向に変わらず、世襲議員が幅をきかせ、一党独裁。世の中、特に日本がこんな惨状、つまり空襲もないのに、自らの国体の根幹を揺るがすことを平気の平左でバレルと知ってもやっていて、また報道もその国政を正しく報じず、しかもそれをやっている連中が税金でメシを食っている自覚があるのかないのか。
こんなんじゃ一日100人以上自殺したくなりますよね。声高に間違ったことを指定すれば、世間お上に睨まれるのですから。パレスチナ、シリアを援助している場合なんでしょうか。此も一つの属国根性の腐れ果てた末の静かなる内戦ではないでしょうか。普通の生活が実は異常であるほど怖いことはありません。

私に配られる一票と,電車で口を開けながら化粧してるネエチャンの一票が同じ価値を持つなんざ、ソクラテスが言うように、民主主義なんか辞めてしまえと思います。畢竟、まわりの方々との摩擦を避けるために、特のワガクニでは政治経済の話は御法度という妙なG7の仲間入りを果たした極東の経済大国だということですが、ナニが大国だ。ニホンの売りはもはや無理な労働環境維持しかないじゃん。

こんなことをくり返していると今にもっと国家が没落するでしょう。意見闊達に皆で政治経済を討論でなく議論し合い、我々が少なくとも住みやすい環境、行政を求めて行くのが先進国?の努めではないでしょうか。

私のような世間知らずのミュージシャンがバカだなあと思う世の中こそ世の末なのでしょう。世の末に醸し出されるデカダンスが新しい芸術の一端を担うことは歴史が証明していますが、今の世にデカダンスがあれば、それは自分の頭で考えない無知と、慢性的貧困だけで、過去に、エドガー・アラン・ポー、アポリネール、オイゲン・ルドン、ボードレールなどを生んだ先鋭的退廃は望むべくもなく、明治期に胃に穴が空く程逡巡した夏目漱石の足下にも及ばない。なにをか言わんやです。

さて、そんな世情の中でさえ、我々、少なくとも私は東欧、ポーランドからすばらしいトランペッターを招聘し、日本各地で演奏する計画を立てております。まあ、涙ぐましいと言えば涙ぐましい。この世情で新しいナニかをやろうとしているのですから。いかんせんどんな世情でさえ我々表現者はナニか現状の淀んだ場所に、バスンと釘を打ちたくなるもので、あ、それは私の習性だけかも知れません。
以下はファウンディングであるTWIN MUSICに書いた一文です。

https://twinmusic.co.jp/ja/detail-project.php?p_no=51

特別寄稿
トーマス・ダブロウスキー(トランペット)来日に寄せて。

トーマス・ダブロウスキーのみならず、現在あらゆる国籍のミュージシャンがデンマーク、コペンハーゲンに集まり、日本ではあまり知られていない素晴らしい音楽家がスエーデン、ノルウエイ、ドイツ、ポーランド、バルト三国などからやってきて、入り乱れ、新鮮で新しい音楽を創造する場所となっています。それはさながら1920年代のNYローリング20th(注釈1)を彷彿するものがあります。我が盟友、デンマーク人トランペッター、キャスパー・トランバーグの一番弟子にして、本国ポーランドで数々の賞を受賞しているトーマスを引き合わせたのもキャスパーでした。彼が日本にソロトランペットでやってくると言うことで、レコーディングセッションと都内3カ所で演奏をしたのが馴れ初めです。その後今年3月に彼の故郷ポーランドに招聘され、ワルシャワで二枚目のCDを製作し、ツアーも慣行、各地で絶賛を浴びました。トーマスが非常に日本びいき、ポーランドという国も親日国ですが、返す刀で日本ツアーを計画した次第です。ドラムの坪井 洋はスエーデンにてまったく新しいジャズのアプローチを身に付け、国際派ドラマーとして活躍しているので最初の録音であるAD HOC「STRINGS」に参加してもらいました。ベーシストの千葉広樹はあらゆるジャンルの音楽をこなす才能に加え、エレクトロニクスサウンド製作にも長けており、トーマスのトランペットと絡み合うと、コペンハーゲンでの彼の演奏形態とはまた違った別次元のサウンドが表出する、と私が読んだからです。ジャズの伝統、大元はアメリカの黒人が発祥の地ですが、21世紀の現在、既にヨーロッパを含め、インターナショナルミュージックとして世界中に広く受け入れられています。どうか皆様方が日本ではであまり聴くことのできない斬新なコペンハーゲン発ヨーロピアン・ジャズサウンドを心から楽しまれることを願ってやみません。

今後とも何卒どうかよろしくお願い申し上げます。

南 博

また有り難いことに、PIT INN MUSICのサイトが檄文を書いて下さいました。長年お世話になっているスキなところから誉められると嬉しいです。

http://www.pit-inn.com/music/jp/whatsnew/post-18.php

Tomasz Dabrowski AD HOC with 南 博(Hiroshi Minami)Unit
NINJAZZ 発売記念(Second CD release)JAPAN TOUR 2018

ジャズピアニスト南 博のデンマーク在住の朋友の一人であるポーランド国籍の気鋭トランペッターのトーマス・ダブロウスキーの新作アルバムの制作において、自らのユニットを率いてその収録に参加、この度、その新作Tomasz Dabrowski AD HOC「NINJAZZ」発売記念の国内ツーを行うことになりました。今回のこのプロジェクトは日本とポーランドの国交樹立100周年記念に相応しいジャズミュージシャンによる文化交流の証しでもあります。
南 博の取り組むジャズはヨーロッパスタイルのフリージャズ形式を取り込んだモダンな響きのするフリーフォームなスタイルであり、彼独自の現代的なジャズへの取り組みでもあります。一見とても難解そうでありながら、そのサウンドが抵抗なく体に染みこんでいくのは、それは彼のピアノのタッチが一つ一つ華やかであり、美しい鳴りを持つクラシカルなトーンによってとても美しくモダンな世界を創り上げているからに他なりません。アメリカの良きレジェントとして著名なセロニアス・モンクやデューク・エリントンのエッセンスをとても大事に、上述のごとき南 博(Pf)というフィルターを通して完成させた世界観も持ち合わせたとても希有なピアニストです。
そのピアニストとしての南 博には文筆業としての知名度もあり、少なからずともその方面のファンからも熱狂的な支持も得ております。その彼が2018年に新刊「パリス ジャポネ・ピアニスト、パリを彷徨く」(駒草出版)を出版しました。菊地成孔のキャッチコピー『これは小説ではない』を地でいく、彼ならではしか語れぬ、ジャズマンとしての粋な生き様が語られております。
昨今、話題事欠かないジャズピアニスト南 博の2018年の最大プロジェクトとして、ヨーロッパ・ジャズシーンの中においても注目度ナンバーワンのトーマス・ダブロウスキーとのワールドワイドな共演は特記すべきものでございます。
トーマス・ダブロウスキーと南 博の織りなす、この斬新なサウンドメッセージはきっと皆さまに気に入って貰えるものと期待しております。
是非とも、ご来場くださいますよう、公演各地にてお待ちしております。
制作協力 株式会社ピットインミュージック
PIT INN MUSIC http://www.pit-inn.com/music/jp/whatsnew/post-18.php

そしてどうか皆さん、どうあれナニか新しいモノを生み出そうとするエネルギーを感じたくはないでしょうか。そういう方こそぜひ今回の演奏を聴いて頂きたく思います。その機会を得たい方は以下をご覧下さい。
ご覧のように、新宿を出発点に、群馬県、高崎、富山県、高岡、福井、山梨県、甲府、名古屋と参上つかまつります。

https://twinmusic.co.jp/ja/detail-project.php?p_no=51

ファウンディングという仕組みにてチケットを販売しております。私に背負えるリスクも次期オリンピックの比ではない。加えて、もう少しいらっしゃいませの文章を書ければ良いのでしょうが、あ、拙書共々もよろしくお願い致します。

Paris_A4 ol_nyuko_ol

追伸 

皆様どうか、こういう世相だからこそ、東欧の風を皆様どうか感じにきて下さい。

     

CONTACT

onaip@me.com