バカも休み休み言え,と自分自身を鼓舞し、バカなことだけを記す

Blogは毎日更新していないと意味がないのかも知れませんが、まずは主語をどうするかということから、自分なりの疑問を自分に投げかけ、逡巡している隙に月日が経ってしまいます。英語のみならず他の言語でも「わたし」すなわち「I」は日本語のように多様ではありません。IchとかJu、Jeg(デンマーク語)とか、一個なんだな、我を表す言葉は。

だから話が飛ぶようで飛ばないのですが、漱石がI love Youを「月がとても綺麗ですね」と訳したのは有名な話で、つまり日本語は、特殊な言語なのです。「日本人の脳」角田忠信著、コレは全ニホン人が読むべき本ですが、つまり日本語話者である我々の右脳左脳とオノマトペについて書いてあります。

とにかくIamのIである、私、(ワタシ、ワタクシ)僕、俺、アッシ、麻呂、あたい、オれっち、あっし、 あちき、挙げていけばきりがありません。明鏡止水という言葉がありますが、その時々、状況により、相手に不快な思いをさせずにこちらの意志をさらりと伝えることが、日本語のみならず、言語、口頭による情報交換の根幹な筈なのです。そのための丁寧語、敬語なのではないでしょうか。また敬語といっても、本当にちゃんと使えている人はごくまれです。更にいえば、何%のニホン人が本当の儒教を真剣に学んだことがあるのか。

この話は置いておいて、日本語の場合、主語を入れ替えるだけでとんでもねえコトになる一例を挙げましょう。

「拝啓、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。つきましては、以前オレがそちらに提出致しました、オれっちの資料の内容はキサマにとってはいかがだったでしょうか」

草々(ハッパハッパ)

などという仕事の文章を書いたら、あ、こいつキチガイだな、とすぐ思われること必定でしょう。日本語は全てをムチャクチャにしようと思ったら主語を入れ替えるだけで、丁寧語、敬語もぶっ飛んでしまうのです。

また、お疲れ様でした、これを英語に訳すのもとにかく不可能ではないかと思っています。僕は、You must be tired 、have a nice dayでもう良いのではないかと常々感じていますが、だいたい日本語というのは奇妙な言語で、たとえば極端な話ですが、小塚礼という名前の方がいらっしゃると仮定すると、話がややこしくシュールレアリスティックになってきます。

「課長、今の方はどなただったのですか」

「ああ君、小塚礼様です」

何かアタマの中でネジがピンピン飛ぶ感じですよね。

まあ、blogというのは、ですから、だから、だっからよう、オレのようなミュージシャンの場合、普段喋っているように書きゃあいいんでい、てんでこの文体で仕事のメールを書く勇気はねえんだなコレが。しかし、漱石が候文を口語体で書いたから現代の文学の礎になったわけで、だからよう、オれっちのblogは好き勝手に書かせてもらいてえってコトなんだよう。こういうblogよくあるじゃん?

や〜ん、たくさんのお客さんに聴きにきていただいて、ヒロシうれし−、とくにTさんからは花束なんかもらったりして、ヒロシ感激、、、あ、お店の人もとっても親切で、ヒロシの音楽をふか〜く理解してくれる優しい方、、、ウフフ、です。それでさらについついオイシイワインを頂いたりして、飲みすぎたり(汗、、、、、)

こういう、ド白痴な、軽薄で下卑た、どアホウ文章よりましなんじゃないかと勝手に思っています。普段アタマの中に浮かぶ言葉、思いをそのまま書いちまった方が、もっとMUSICの内容もぶっ飛べるんじゃないだろうか。少なくともチーハクよりはマシなんじゃないか。このblogという、一億総エセ評論家の時代に、新しい、何かの論評、新しいエッセイの表現形態など、もう現れてもビジネスとして機能しないでしょう。別に書いた文章が売れなくたって、なんとかブログサイトの上位に行けばスポンサー付くんですから。(あ、あ、汗、、、)とか書いてるのでも良いんだから。

世も末ですよ。しかもこのSNS の世界、日本語の分かる方ならば、世界中に私、またはオレの文章が回覧されるワケで、追々、我々の分野では、演奏後記などという以前のたおやかなる文章表現は姿を既に消しています。残ってんのは、残酷熾烈な、人目を気にした、どっかで手もみをして、えへへ、マイドありの、奴隷根性むき出しの文体ばかりがネットのいわゆるblogの中に目に付きはびこり、オレはそういうのを読むことに辟易としている。いずれにせよblogなのだから、オレの他人には語りたくも書きたくもない私生活を織り交ぜ、オれっちの音楽活動をオホホザーマス文体で書くのが妥当なのでしょうが、一文にもならないこの文章、ブログかブサイクか誰が名付けたのかよく分かりませんが、オレはオレの書きたい言葉で、その瞬間思い浮かんだ感情を、この場でだけは好き勝手に書かせてもらいたいのです。自分のサイトなんだし、読みたくない奴は読まなきゃ良いだけの話で、だから好き勝手に書こうっと。

私生活云々言っておきながら、昨日の「私生活」を開陳しますると、妻が出張のため朝5時に目覚ましが鳴りたたき起こされ、その勢いで外に飛び出し強歩一時間半、汗だくになったのでシャワーを浴びて、パンツ一丁にて作曲、指の練習をピアノに向かって一心不乱でこなし、しかしそういうときに限って無視できない電話などかかってきて、またその内容が、不本意なる反故、土壇場の、それはねえだろうキャンセル、あんたがそこまで言うんだったら、オレだってケツまくっちゃうよサイン出し、とにかく曲作りに集中させてくれ、と云いたくなるような内容ばかりで、昨日の生徒さんは話が分かる方であったので良かったのですが、やはり生徒にもピンぼけはいて、「では右手で弾いて頂けますか」とオレが丁寧語で言っているのに、左手で弾き始めたり、こういう方は私より良い大学を出てちゃんとお勤めをしている方なのですが、こっちが汗だくで一番面倒くさい基礎のことなどを懸命に教えた後、帰りぎわに月謝を下さいといったら、そうですよね、こういう事ってお金のかかることナンですよね、次回のレッスンに持ってくるのはダメですか、、、、、こんな生徒本当はその場でおもっクソ蹴り倒して、舐めてんじゃねえよう、テメーのやってることは無銭飲食万引きとかわらねえんだぞこの野郎(あとアウトレイジ語)という言う常識をなぜオレが教えなければいけないのかというオレンジレンマ色の不条理に身を浸すのはもうオレはイヤなんだ。

あのね、オレはちゃんと教えるんだよ。スケールから。その成り立ち、TRIAD の大切さから教えますよ。それでだ、CHORD NAMEは和製英語なんだよ、正確にはCHORD SYMBOLSで、ON BEAT,OFF BEATじゃなくてUP BEAT,,,,,フォービートなんて誰が言いだしたんだよバカタレが。SWINGだろうが。

いちいち正確に教えるの大変なのに教えてるんだよ、本当の基礎を。だから話が戻るけど、教えることにエネルギーをたくさん使っているので、ああ、では次回レッスン代を持ってきてくださいね、と溜息交じりにカネのことを言うしかないとき、オレは心底疲弊するんだよ。

もしワタクシが習いごとを始めるのであれば、習う場所の10分前には到着し、5分前に師匠、先生に電話をかけ、行って良いか確認の上、玄関にてご挨拶のち、封筒に入れた規定の額のピン札を、「よろしくおねがします」という言葉とともに頭を下げながら両手で先生に渡しますが、別段オレの生徒全てにそれを求めているわけではないし、ヘンな道徳の先生みたいになりたくもない。オレはその人を観察してるんだ。あ、こいつは人にカネ払わないで、なんか習って平気なんだ、普段どんな生活してるのかなあとか。不思議なもので気に障らない人は触らないし、気に触る奴は気に触る。これはオレの修行が足らないからなのか。

否、そういう奴は、趣味で習う、プロ志向を問わず、音楽を舐めてる奴が多い、ということが長年教えてきて分かったことだ。そういう奴はどうなろうが知ったこっちゃないから、そういう音楽を舐めてる奴に、音楽を舐めんなとは言わない。

音楽を舐めてる奴はこんなものいずれすぐ簡単にお手軽に弾けるようになるとたかをくくってる奴だ。あとはただの常識のないカーバ。

で夕方の打ち合わせがいきなりキャンセルになり、もう全てがイヤになったので、蔦谷に映画を借りに行きました。酒もタバコもやめちゃうと行くところ無いんですよ。というかいままで遊びすぎましたね。女遊びもね、なんかかんか有って、、、、

それで借りようと思ったのが、もちろんいままで見たことない映画、ネットフリックスにはない映画、これからの男のファッションを磨ける、つまり衣装が良さそうな映画と的を搾り、、、

1ある殺し屋

市川雷蔵 主演 1967年

2大いなる眠り

Robert Mitchum 主演 1978年

3 帰らざる川 Marilyn Monroe Robert Mitchum 1954年

市川雷蔵は眠狂四郎のイメージが強いが、あの中性的なのに声の野太い、あまりにも優男なのに決して笑わない、雷蔵の現代劇が見たかった。彼の立ち振る舞い、服装、昭和の風景も見たかった。成田三樹夫がでてた。いいジャンこの映画。

ミッチャムは言わずと知れたタッパのある、彼ほどトレンチコートの似合うオトコはいなかろう的背丈と胸厚な、静かなる威を振るう、眠そうな目のおっかないオトコで、またハットが似あうんだなあコレが。連続してみましたが、雷蔵負けてない。ということはオレにもちょっとはチャンスはあるってワケか、、、、

意外とミッチャムより雷蔵の方がかっこよかった。タバコ止めちゃったけど、たばこすうとこかっこいいーー、かっけーー!!雷蔵。「色の道を仕事にダブらせる奴は、、信用しないんでね」

かっっけーーセリフ、いつかオレも言ってみたい。もうsmapやら小栗ナンタラみたいなユデ卵みたいな男はダメだな。雷蔵は影があるが暗くはない。本物のスターだ。ミッチャムの方、帰らざる川、いきなり斧で木をスカンスカンと切り倒してから颯爽と馬に乗るシーンから映画が始まるんだけど、カッケー!ワチキだったら木を切った時点で休憩入れなきゃ先すすまないと思う。西部男は強い。

やはり狙うは雷蔵ロセンかな、眠くなってきた。おしまい。

2017/10/15

 

 

 

 

CONTACT

onaip@me.com